自分がワキガだと気づいた時、悩みに悩んだわたしは、
「どうしてワキガになったんだろうか?」
という疑問を抱くようになりました。
日本人のワキガ率は10%程度と少数派なので、
「なぜわたしだけ・・・」という気持ちが強かったからです。
もちろんどうにかして治したいという気持ちもあって、
自分なりに一生懸命ワキガの原因を調べてみました。
まず、ワキガ臭の主な原因は、
脇の下にあるアポクリン腺という汗腺から分泌される汗にあります。
汗そのものは無臭なのですが、
汗に含まれるたんぱく質や有機酸が細菌によって分解されることで、
ワキガ独特の嫌な臭いが出てくるようになるのです。
「脇から出る汗が原因なら、普通の汗臭と同じじゃないの?」
そう思われるかもしれませんが、普通の汗は、
エクリン腺という汗腺から分泌されるもので、
アポクリン腺から出てくる汗とは性質が異なります。
また、エクリン腺は身体のあちこちにありますが、
アポクリン汗腺は脇や乳輪、デリケートゾーンなど特定の部分にしか存在しません。
ちなみに乳輪から臭いがするのは「チチガ」、
デリケートゾーンがにおうのは「スソワキガ(デリケートゾーン)」と呼ばれていて、通常のワキガとは区別されています。
「じゃあワキガ体質なのはアポクリン汗腺があるから?」と思われがちですが、
実はワキガでない人にもアポクリン汗腺は存在します。
ただ、アポクリン汗腺の量には個人差があって、
数が多ければ多いほどワキガになりやすい傾向にあるのです。
アポクリン汗腺の量は生まれもっての体質で遺伝的な要素が強く、
両親のどちらか、あるいは両方がワキガ体質だった場合、
その子どもは高い確率でワキガ体質を受け継ぐと言われています。
わたしの場合は父がワキガなので、体質が遺伝したのだと思っています。
仕方のないことですが、やはり割り切れない悲しさはありました・・・。
ただ、ワキガ体質を引き継いでも、
赤ちゃんの頃からワキガ臭がするわけではなく、
一般的に思春期を迎える頃ににおいがきつくなってきます。
私もワキガと言われ始めたのは中学生の頃で、それまで陰口を言われることはありませんでした。
なぜ思春期になるとワキガがきつくなるのかと言うと、
二次性徴期を迎えた頃に分泌される性ホルモンがアポクリン汗腺のはたらきを活発化するためです。
二次性徴期を過ぎると性ホルモンの分泌量も少し落ち着きますが、
女性の場合、毎月の生理や妊娠、出産など性ホルモンの
影響を強く受ける時期になると臭いがきつくなるので、
特に体臭に気を付けなければいけません。
もちろん遺伝や性ホルモンだけでなく、
普段の食生活や生活習慣も深く関わりがあります。
たとえば偏った食生活を送っていたり、
お酒をたくさん飲む習慣があったり、
たばこを吸う習慣があったりする人は、体臭がきつくなりがちです。
他にも、ストレスや睡眠不足が原因でにおいが強くなるケースもあります。
実際、大人になって疲れやストレスを抱えるようになったら
ワキガ臭がさらにひどくなったというケースも多いので、
生活習慣が乱れやすい人はすぐにでもワキガ対策を始めたほうがよいと思います!
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